中小春闘「健闘」も息切れ、政策支援の強化を
2025-05-21


労働フォーラム】20250521-66

中小春闘「健闘」も息切れか、政策支援の強化を

★連合は5月15日に25春闘の中間まとめを発表し、記者会見した芳野友子会長は「新たなステージの定着に向けて前進した。賃上げの流れを中期的に継続させ、格差是正がさらに重要となる」と提起した。 ★運動成果では中小の平均賃上げ(連合5月8日)は1万3097円(4・93%)である。ベアは9769円(3・61%)で、大手より2352円低い。しかし昨年より1308円高く、率では大手を0・24ポイント上回って健闘している。 ★一方、後半回答では中小の息切れもみられる。定昇除いたベアで見ると、額、率とも当初は昨年比の上げ幅で大手を上回つていたが、第4回集計(5月8日)では中小は額で173円プラス、率で0・24ポイントプラスの僅差となった。★中間まとめでは「中小は健闘しているものの、格差拡大に歯止めをかけるには至らなった」と指摘している。 ★記者会見では「今後、中小春闘の回答引き上げでは、組合の支援運動の強化や価格取引の適正に加えて、賃上げ促進税の是正や社会保険の軽減など政策支援の拡大画求められではないか。来春闘の課題にするのか」との質問も出された。経団連も政府の賃上げ支援施策として15項目を挙げている。(鹿田勝一)


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