2023-06-01
「魅力ある繊維産業の活性化シンポ」、金沢でUAゼンセン、経営側から「着るエアコン繊維」の新開発構想も
労働条件や雇用安定、働き方などで産業政策を重視しているUAゼンセンは5月25日、繊維王国いしかわ・金沢で産学官労による「魅力ある繊維産業の活性化シンポ」を開催した。ゼンセンは既に「繊維産業政策」を2018年に策定している。
シンポでは染色加工の現地経営側が、国内アパレル市場の衣料品の輸入増と国内供給点数に減少など野問題を指摘し、今後の繊維産業の発展に向けたカギを提唱。40年間追い求めている「超・部品」として「着るエアコン繊維」の開発を力説した。新繊維は肌着で、気温28~32度、湿度50%を常時維持できる下着。開発できれば、温度、湿度調整により環境にやさしく、快適に年間を過ごせる新繊維となるという。1社では新製品はできなく、サプライェーンの協力開発を訴えた。
シンポでは大学、経産省、石川県、織物企業などが「繊維ビジョン」「繊維産地間の連携」「県の繊維産業」などで報告。DX,GXの対応や人材育成、ビギネスと人権、実習生問題、下請取引、財政支援など裾野の広いテーマで意見交換が行われた。
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